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環境ネットワーク熊本

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足もとからのCO2排出削減「環境家計簿」で始めよう! プリント メール
2010/12/21 火曜日 16:02:05 JST
 「2020年までに温室効果ガスを25%削減する」という鳩山首相の国際公約を受け、小沢鋭仁環境大臣はその達成に向けた行程表の環境省案を3月末に発表した。それによると、1990年以降産業部門よりもCO2の排出増加率の高い家庭部門の削減量は、2008年比で、48%~53%と非常に高くなっている。私達も家庭からの排出量削減に向けて真摯に取り組む時期に来ている。そこで家庭からのCO2排出削減に一役買うのが環境家計簿だ。

 環境家計簿は、日常生活でどれくらいの負荷を地球環境に与えているのかを計る方法として、家庭のエネルギー消費をCO2の重さに換算して表したものだ。具体的には、毎月使用した電気やガス、水道、ガソリン、灯油、可燃物などの量にそれぞれのCO2排出係数をかけて、排出したCO2の重さ(kg)を算出する。このもとになっているのは、国際標準化機構(ISO)が1996年に企業や政府向けに作成した国際的環境規格であるISO14000シリーズで、環境家計簿はその家庭版と言える。

 環境家計簿をつけることにより、排出したCO2の量が数値となって見えるため、ただ漠然と電気や水道の節約をするより削減のためのモチベーションが上がり、各家庭で目標をたてて実行すればかなりの効果が期待できる。我慢はせずとも、無駄な使用をやめたり、今までのライフスタイルを見直したりしながら楽しんでやればよいと思う。排出量が減れば同時に家計の節約もできたということなので、たいへんうれしいものである。

 代表的な環境家計簿は、環境省がホームページで公表している「えこ帳」だ。エコファミリーウェブサイトから会員登録した後、電気、ガス、水道など5項目の使用量を入力すると、ソフトがCO2の排出量を自動的に計算し、見やすいグラフにして表示してくれる。入力データはサイト上に蓄積されるので月毎や前年の同じ月などとの比較もすぐにできる。しかし、使用しているCO2排出係数は全国平均値なので、正確さに少々欠ける。というのは、排出係数は、居住地によって異なるからだ。例えば、電気はそれぞれの電力会社の発電の方法によって違ってくる。発電のほとんどに化石燃料を使用する沖縄電力の排出係数は九州電力のそれの2.5倍以上である。また、東京都の水道の排出係数は熊本の約2倍である。環境家計簿の利用を環境省と同じ様な手軽さでできるようにホームページに公表している自治体もあるが、たいていの場合、環境省と同じ全国平均のCO2排出係数を使用している。

 一方、居住地域によって排出係数が異なることを踏まえて、独自に調査し、都道府県別に利用できるように作成されているのがNPO法人ローハスクラブの環境家計簿だ。さらに、電気、ガス、水道などの5項目に加えて、可燃ごみやビン、カン類やペットボトルなど、資源ごみの排出係数も表示している。また、できるだけ新しい数値を反映するようにしているので、より正確なCO2排出量がわかる。可燃ごみの重さや資源ごみの個数は一ヶ月分を自分で記録しておく。また計算やデータの保存・管理は自分でしなければならない。

 その他、電力会社やガス会社も独自の環境家計簿をホームページ上に公開している。環境家計簿にはそれぞれ特徴があるので、自分に合った物を選び、継続してつければいろいろな発見があって面白い。

 今後、環境技術や経済のイノベーションにより排出量削減が進む事は予想できる。しかし、それだけに頼るのではなく、私達一人ひとりが、地球に生かされているという謙虚な気持ちを持ち、丁寧に暮らしていくことで、さらにCO2排出を抑える事が可能になると思う。誰にでもできる環境家計簿はその為の一つの有効なツールである。

文責/個人会員 奥山眞理子さん  

(2010/5/10発行  かんくま通信No.73掲載)
最終更新日 ( 2011/01/07 金曜日 14:25:48 JST )
 
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