フェアトレード・草の根グローバリズム

競い・奪い合う関係から、分かち合い共に生きる世界へ

提 案

  1. 「先進国」が「途上国」から搾取する不公正な経済を見直します。
  2. 適正な価格で製品を取引し、生産者が人間らしい暮らしを営めるフェアトレード商品が、熊本県内の身近なお店で手軽に購入できるようにします。
  3. お金でモノを売買するだけでなく、生産者と消費者のつながりや交流を大事にします。
  4. 水俣病の教訓を活かすためにも、工業化や開発に伴う問題に向き合う国内外の地域間のつながりをつくります。

取り組み事例

  1. フェアトレード推進委員会によるフェアトレードの取り組み
  2. 熊本学園大生によるフェアトレードカフェの開設・運営
  3. 熊本大学が取り組む TABLE FOR TWO
  4. 熊本学園大学水俣学研究センターによる環境被害に関する国際フォーラムの開催
  5. 地球緑化の会によるタンザニアやモンゴルなどでの植林及びアグリフォレストリー普及活動
  6. 食とみどり、水を守る熊本県民議会による休耕田でつくったお米をアジアアフリカへ支援する活動

事例1 熊本市のフェアトレードの取り組みについて

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2011年6月、熊本市は世界で1000番目、アジアで初めてのフェアトレードシティとして認定されました。フェアトレードシティとは、町ぐるみでフェアトレードを応援することです。2003年に始めたフェアトレードシティ実現のための動きは10年近くの歳月を経て志のある多くの市民の熱心な活動によって身を結びました。現在、世界に1500ものフェアトレードタウンがあり、広がりを見せています(2014年7月現在)。フェアトレードシティくまもと推進委員会では、フェアトレードに関する講演会、勉強会、バザー出店、ファッションショーなど様々なイベントを行っています。(ボランティアを募集しています。)2014年3月には、アジアで初めて「熊本から世界へ ひとつなぐフェアトレード~第8回フェアトレードタウン国際会議in熊本」を開催。イギリス、オランダ、タイなど世界21ヵ国より約300名が集いました。フェアトレードを通して、途上国と協力関係を結び、地元の社会経済もフェアで持続可能なものになることを願い活動を続けています。

(フェアトレードシティくまもと推進委員会 代表 明石 祥子)

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■フェアトレードシティ(タウン)の世界分布図

フェアトレードシティ(タウン)にはロンドン、ダブリン、ローマ、サンフランシスコといった大都市も含まれています。日本では、201年に日本初のフェアトレードタウン(呼び方としてはフェアトレードシティ)となった熊本以外にも、名古屋、札幌、逗子、宇都宮、宮などでフェアトレードタウンを目指す市民活動が展開されています。

事例2 大学に生まれたフェアトレードカフェ「東アジア共生ブックカフェ」

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「東アジア共生ブックカフェ」は、熊本学園大学の学生が運営しているフェアトレードブックカフェです。韓国で行われた「東アジア共生の現場探訪ツアー」に参加した学生たちが、自分たちもフェアトレード活動を始めようと、「コーヒーとフェアトレード」の勉強会を経て、今のカフェ開設に至りました。「東アジア市民共生映画祭」や「話してみよう韓国語大会」など東アジア共生活動の中で臨時に開設していたカフェを大学の中に常設化しました。カフェでは、ネパールから生豆を輸入して九州で焙煎したフェアトレード珈琲「ヒマラヤの薫り」をベースに、くまもと障碍者労働センターで作られたケーキ等も販売しています。また、東アジア各国の絵本(学生たちが翻訳した翻訳付)も置いています。一般市民と学生たちが共に作っていく大事な共生教育の現場になると思われます。

(熊本学園大学教授 申明直)

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事例2 熊本大学が取り組む TABLE FOR TWO

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熊本大学は、2009年からTABLE FOR TWO(2人の食卓)の取り組みを始めました。熊大生協や附属病院内の恵和会が運営する食堂でTFTヘルシーメニューを注文すると、利用代金のうちの20円が寄付になります。この寄付金は、開発途上国の子供たちが食べる学校給食1食分になります。つまり、自分が健康的な食事を1食とるたびに、飢餓に苦しむ子供に給食1食を贈ることになります。目の前の食事は1食でも、時間と空間を超えて、先進国の1人と途上国の1人が同じ食卓を囲んでいる。そこからTABLE FOR TWO(2人の食卓)という名前が生まれました。

(宮瀬 美津子)

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